Fは1959~1973年に製造され、バリエーションが様々です。
シリアルナンバーは6400001から745****(補修部品で746****)まで存在します。
今回は初期の641Fをご紹介。


・Nikon F 641F
・Nikkor-S Auto 5.8cm F1.4 (初期型)
・ニコンメーターII型

1960年春~夏ごろに製造されたものと推測されます。
ヤフオクでジャンク品を購入。外観は予想を上回りかなりの美品でした。
カメラはスローが不調で、レンズは内部が汚れていましたが、先日全ての整備が終了したところです。

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・Nikon 641F
641万台のNikon Fは初期の形態を数多く残しているので人気があります。
セルフタイマーのレバーの模様が斜めギザギザですが、このタイプは640~641Fにしか存在しません。これ以降は縦線模様、後期にプラスチックカバー付になります。
スローガバナーが不調でしたが、特殊なルートで3800円で修理してもらいました。普通修理するの2万円ぐらいかかりますから、かなり助かりました。
カスリ傷がほんのちょっとあるだけの美品!まともに外に持ち出せません。


・ファインダースクリーン
スクリーンは交換式故、なかなかオリジナルが入っている個体は少ないですね...
スクリーンにも5種類くらいあるようです。このタイプはネジが小さく、スクリーンの向き関係なしにボディに装着できるのが特徴です。643Fあたりから、ネジが大きいタイプになり、Nikon Fと書いてある文字を手前にしないとボディにはまらなくなりました。


発売後2~3年のFの特徴としてメッキの美しさが挙げられます。中期以降のボディとの光沢度の違いは明らかです。

・アイレベルファインダー
NIPPON KOGAKU JAPANと記載されているのが特徴です。
また、Fの大体の個体はプリズム内の両脇が蒸着剥離してしまっていますが、初期のFは原因となるモルトが敷かれていないので、両脇が劣化することはありません。

・シャッタースピードダイヤル
640~642Fあたりは止めネジが一つです。以降は2つに変更になっています。

・巻き上げレバー
6409***~647****にみられるタイプです。裏側がくりぬかれて軽量化されています。

・トップカバー
Nippon Kogaku Tokyoマーク。
おにぎりや富士山と呼ばれていますね。
675~6あたりからNikonの表示に変わりました。


・裏蓋
ここまで綺麗な裏蓋は見たことがないです。カスリ傷一つありません。普段即写ケースに入れて大切に使われていたのでしょう。
取り外しつまみに小さくJAPANと刻印されています。これも640~641F限定のスタイル。
642Fからは蓋の真ん中上にMADE IN JAPANと刻印されます。
右のASA表示板はまだ最高400までしかありません。後期型では1600まで対応しています。


・裏蓋内部
648FあたりまでJ.PATSとJ.U.Mナンバーが刻まれています。


・Tマーク
巻き戻しクランクに"T"と刻印されています。結構レアではないでしょうか!
手元に届いてから気づきました(^^;;
外国人旅行者免税として販売するカメラに彫刻されています。
TはTourist?Taxfree?
米軍向けの「E・Pマーク」が刻印されている製品もたまに見かけますね。


・Nikkor-S Auto 5.8cm F1.4
一緒についてきた5.8cm。
バックフォーカスの関係で50mmでF1.4を実現するのが難しく、泣く泣く58mmでの発売でした。
すぐに技術は進歩し、発売からわずか2年でNikkor-S Auto 50mm F1.4にバトンタッチしました。
シリアルナンバーからして641Fの発売時期と一致しているので、オリジナルセットと推測します。


・Nikkor-S Auto 5.8cm F1.4
レンズもですが、付属品も貴重な品です。
おにぎりマークのフード、ここまでダメージが少ない個体も珍しい...
NIPPON KOGAKUのフィルターもなかなか見かけませんね。


なかなかいい状態だと思ったレンズですが内部に汚れが...


思い切って分解です!
ピントリングのネジを外します。


そのあとは...忘れてしまいました(^^;
上のネジを取るのだか、反時計回りにレンズ上部をひねるのだかで前玉群が外れます(^^;;

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汚れているレンズにはすぐ辿りつけました。
ささっと清掃してチリが混入しないように組み立てました。


・ケース
55年前の物にしてはなかなか綺麗な方。
ケースが綺麗ということは...カメラ自体の使用頻度も少なかったことが分かります。


・ニコンメーターII
外付け露出計。ピカピカです。今も光に反応しています。
セレン方式なので電池いらず。完全なメカニカルカメラです。


装着。かっこいい!!!

Nikon Ai Nikkor 28mm F2.8S
Nikkorを代表する銘玉ですね。


オークションでカメラ、レンズまとめジャンクセットを先日3700円で購入しました。
「AIRES PENTA 35」や「Nikkor-S Auto 50mm F1.4」などが含まれており、かなりお得な買い物だと思ったら...
なんと、このレンズも入っていたのです!笑
このレンズの中古相場は、みなさんご存じのとおりです(^^;


ヘリコイドのグリス抜けはしていましたが、カビや傷はなく綺麗でした。


せっかくなのでこのレンズでお花見しました。


撮影はNikon New F、Kodak GOLD200。


花は散った後ですが、絨毯が綺麗でした。


最短撮影距離は20cmは魅力的!思いっきり寄ってみました


写りの良さはファインダーを覗いただけでも分かります。現行レンズなのも納得です。





私はスナップは基本的に50mmで撮りますが、28mmも楽しいですね!
手放したのがちょっと惜しいです(笑)
所有しているNikkor-H 2.8cm F3.5ですが、後ろ玉にカビが生えていたので途中まで分解し清掃してみました。
当レンズの分解に関する文献はヒットしなかったので、ここで少しご紹介。

レンズ構成は
ニッコール千夜一夜物語 第十二夜」に紹介されています。

まず距離環のネジ3本を外して距離環を外します。
すると銀色の鏡胴に一か所イモネジがあるのが分かります。シリアルナンバーや銘柄が記載されてる箇所の下のあたりです。

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イモネジを外し、銀色の鏡胴を反時計回りにねじると、1群レンズが丸ごと外れます。

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ちょうど絞り羽根の前後で二つに分かれます。幸い汚れている箇所はここだけですので、さくっと清掃します。
絞りが連動するか注意しながら組み立てて完成です。

すっかり実用品になりました\(^^)/

Nikon F2 Photomic Black
w/
AR-1
AS-1
SB-15
Nikkor-H Auto 50mm F2
Case


Nikon F2 Eyelevel Silver
w/
MD-2
MB-1
AR-1
COUPLER for FLASH UNIT
SEKONIC L-136
Nikkor-H Auto 50mm F2
私の所有するカメラを紹介します!

日本光学 ニコンF 1959~1974年生産
ニコン初の一眼レフカメラ。


Nikkor-S Auto 50mm F1.4[38万台]を装着したニコンFアイレベル。シリアルナンバーは[656万台]。1964年製。
傷、アタリがなく非常に綺麗だ。

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Nikkor-S Auto 50mm F1.4[55万台]を装着した[646万台]。1962年製。
[656万台]に比べれば多少傷があるが、十分綺麗。
ソフトシャッターレリーズAR-1と、ガンカプラー、革ケースを取り付けた。
重装備になると一層かっこよくなる。


NIPPON KOUGAKU TOKYOのボディキャップ。


パーツを取り外した[646万台]。


裏蓋を外した[646万台]。


フォーカシングスクリーン A
初期型は白文字である。


奥が[656万台]
手前が[646万台]
同じ初期型であるが、巻き戻しクランクと巻き上げレバーの形状が異なる。656万台の方がフォントが太い。


アイレベルファインダー
左が[646万台]
右が[656万台]
表記が異なる。[646万台]は「Nikon MADE IN JAPAN」に対して、[656万台]は「Nikon F JAPAN」。
共にペンタプリズムの腐食が僅かに起こっているが、画角にまで侵入していないので程度は良い方か。


裏蓋
左上が[646万台]
右下が[656万台]
やはり[656万台]の方がフォントが太い。最初期型は巻き上げレバーの裏が窪んでいる。


普段撮影する際に使用する組み合わせ。レンズはCarl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF、露出計はSEKONICツインメイトL-208。
首掛けは劣化していたので、最新のニコン クリアレザーストラップに交換した。
Planar1.4/50は、2012年に新品購入した。50年前のカメラに最新のレンズを取り付けられるのはすごい。